2023/11/03

■ まなぶ - 遠足でテレビ局の見学;大学入試センター試験英語 - 2005本試験第5問


軽いお話を読んで楽しんでみましょう。とはいえ、大学入試問題です。だのに、軽いとか楽しむとか、受験生に対して不謹慎なことを言って、ごめんなさい。ま、しょせん大学受験とは縁のない一般庶民が、低レベルで読んで楽しむだけですので、大目に見てください。

 1997年の第8回センター試験から2014年までは、センター試験の英語問題の後半には、短かめのお話で、本文または選択肢に、解答に必要なイラストや図表がありました(9/19歯医者さんの話)。現在の共通テストは、そのような出題形式を大幅に採り入れたモデルチェンジ版という感じです。

 ひとまず、読んでみましょう...と言っても、英文をそのままここに写し取っても読みづらいかもしれないので、私の拙い訳で恐れ入りますが、今日はサっと内容を見るにとどめましょう。

出題者に、敬意を表します。

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小学生が、土曜日の午前、あるテレビ局にて見学中。

ライト「みなさん、 ようこそWXRPチャンネル19へ。私はダン・ライトです。今日はみなさん放送局の中を見て回り、テレビで見ている番組をどうやって放送しているのか、わかってもらおうかな。」

ボビー「ライトさん、今10時なんですけど、僕はいまの時聞はたいてい『郵便配達のジャック』を見てるんです。郵便配達のジャックはここにいるんですか?彼に会うことはできますか? 」

ライト「実はね、ボビー、ここのスタジオは小さすぎて、その番組を作ることができないんだよ。代わりに『郵便配達のジャツク』は、ペイトン市にあるもっと大きいスタジオで番組のビデオを撮って、こちらに送ってもらってっているんだ。今ちょうどその録画を流しているところだけど、そんなわけで、おうちでは番組を見ることができるんだよ。でも、その録画を流しているあいだに、地元の天気予報の生番組の準備をしているんだ。どんなふうに天気予報をやっているか、スタジオに見に行こう。」


生徒たちがスタジオに入ると、青いスクリーンの前にひとりの女性がいるのに気づく。

ライト「あと30分したら、ここにいるコールさんが、うしろにある青いスクリーンのあちこちを指して、天気の話をすることになってるんだ。みんなに今見えているのは、何も書いていない青いスクリーンだけなんだけど、でも、こっちのテレビ画面で見ると、別のものが見えるよ。見てごらん。」

カーラ「わぁ、天気図だわ。しかもコールさんは天気図の前に立ってる!」

コール「その通りよ、カーラ。みんながおうちのテレビで実際に見ているのがこれなの。今みんなに見えているこの天気図は、今朝8時の、州内のこの地域のものよ。私たちは、いまジョーンズタウンにいるわよね。ここ、私たちから見て南に、アクセルロッド湖、北西にはブルーヒルズがあるわ。ペイトン市は北東よ。」

カーラ「ぺイトン市の隣にある丸で囲んだ文字と、ジョーンズタウンとぺイトン市の間にある黒い三角のついた線はなんですか?」

コール「この線は『寒冷前線』と言って、丸で囲んた‘R’は雨を表しているの。今朝、ぺイトン市では雨が降っていたのよ。」

カーラ「なるほど。じゃあ、丸で囲んだ ‘C’は「曇り」の意味でしょう?」

コール「うまい考えね、カーラ、でも違うの。それについてはあとで話すわね。」

ボビー「こっちでもこれから雨が降りますか? 」

コール「たぶんね。というのも、風が北東から吹いていて、寒冷前線が今晩までにはアクセルロッド湖を越えて来そうですからね。もし雨が降らなかったとしても、ジョーンズタウンはこれから寒くなるわ。」

ボビー「ジョーンズタウンの上にある丸印は何のことなんですか?」

コール「それは晴れを表す記号よ。今朝みなさんが来たときには、空は晴れていたでしょう? もし曇っていたならね、カーラ、この記号は中が塗りつぶされていて大きな黒いボールみたいになっていたの。さて、例の寒冷前線は、今もこちらに向かつて移動しており、数時間後には曇りか、場合によっては雨になるでしょう。」