2023/11/04

■ まなぶ - 遠足でテレビ局の見学(2);大学入試センター試験英語 - 2005本試験第5問


昨日の問題の設問のうち、一部は、昨日のトップ画像右下の通り。「曇り」を表す天気用図記号は、日本と違いますね。大学受験生の皆さんが中学2年のときに履修した天気用図記号の知識があれば、雨と曇りのマークが、かえってまぎらわしいです。つまり国によって記号が違うってことですね。

※ 現在の日本の中学校2年で履修する「天気用図記号」- 検定教科書 学校図書 829「科学2」より

 さらに、今日の上のトップ画像の別な設問で、お天気お姉さんのコールさんの説明に合う天気図を判別せよと言い出しました。大学受験の英語問題で、なぜ地学の気象分野を解読しなきゃならないんだ、自分は理科では地学を選択していないんだ、とボヤく受験生は...たぶんいないか...。昨日のお姉さんと、ボビー君やカーラさんとのやりとりをよく読もう。

 ところで、この出題の直後2005年1月19日の東京新聞に、気象予報士の森田正光氏が疑義を呈した『センター試験 英語の正解--理科なら×』という挑発的な見出しの記事が現れました。

 このお天気お姉さんの天気図に対して、要約すると「地球の自転に伴い、北半球では、寒気は北西側から侵入するはず、仮に南半球だとして、寒気は南極に発する南寄りの風向となるが、お姉さんの説明と矛盾する。コリオリ転向力を無視した、気象学的にはあり得ない寒冷前線が現れている天気図だ」との主張のようです。

 地学選択の受験生の中に、気象学知識と目の前の英文との板挟みになって試験中にウンウン苦しんだヒトがいたのでしょうか。あんまり考えられません。たとえば、この天気予報番組が、欧米に特有の極端に狭いエリアに気象学用語を用いる分析で、地元の風向には地形的特徴も影響するエリアかも、だとして図外に強い高気圧が存在するかも、...。などと、私が今から質問し返してもムダな話ですが、ま、お気楽な想像です。

 やっぱりセンター試験は、さまざまな分野の方々が注目していて(9/19もご参照)、あら捜しの標的 綿密な検証の対象になるものなのですね。きっと、受験生以外で、ひそかに読んで楽しむ日本国民の皆さんが、実は多いに違いありません...(^^w