■ 昨日のお話の中で、ロバートの心理的変化としては;
・ チーズのにおいが気になる(ロバートの最初の発言「そのチーズ、におうね」)
→・ 次第に彼は、 “ミミが、においのことをひどく気に病んでいる”と、気づく。
→・ “ミミの気持ちを考え、チーズのことには触れないことにし、チーズが存在しないものとしてふるまうと心に決める”...この点を読み取らなくちゃ、というお話だったんですね。
問4 Why did Mimi hold her breath when the redheaded boy asked Robert about the smell?
① She was afraid that Robert would mention the cheese.
② She was worried that Robert would look bored.
③ She feared that Robert would notice the terrible smell.
④ She couldn’t stand the smell of the cheese.
問4 赤毛の少年がにおいのことをロバートに尋ねた際、なぜミミは、息を止めたのですか。
…検討しましょう;
① 彼女は、ロバートが、(自分が持っている)チーズのことに触れるだろうと思って、不安になった。
…コレでいきましょう。
② 彼女は、ロバートがうんざりしたように見えるだろうと、心配した。
…彼がどう見えるかをミミが心配するというのは、ちょっと妙な気がします。
③ 彼女は、ロバートが(チーズの)ひどいにおいに気づくのを恐れていた。
…あのぅ、とっくに気づいているんですけど...。
④ 彼女は、チーズのにおいに耐えられなかった。
…あまりの悪臭に、息を止めてガマンしてたんですね...。
問5 When Mimi heard Robert say “What cheese?”, how did she probably feel?
① She was happy because she realized that Robert really did care about her.
② She was afraid she wouldn’t be able to have a date with Robert again.
③ She was pleased because Robert had forgotten about the cheese.
④ She was happy because Robert wanted to know what type of cheese it was.
問5 ロバートが「何のチーズのこと?」と言ったのを聞いたとき、ミミはおそらくどう感じましたか?
…検討しましょう;
① 彼女は、ロバートが本当に自分のことを気遣ってくれているとわかって、うれしかった。
…コレでいきましょう。
② 彼女は、ロバートとはもう二度とデートなんてできないだろうと思った。
…このひと言からそこまで読み取るのはムリではないかな。それとも彼はミミとの今日の出来事全ての記憶を消し去るつもりだとでも...(;^^?
③ 彼女は、ロバートがチーズのことなんか忘れ去っていたので、喜んだ。
…お気楽なおまぬけカップルで、それなりに幸せそうです...。
④ 彼女は、ロバートが、それはどんな種類のチーズなのか知りたがったので、うれしかった。
…チーズソムリエ検定試験を受験なさるお二人ですか...。その後マニアな蘊蓄で盛り上がったにちがいありません...。
B 本文の内容と合っているものを、①~⑨から三つ選べ。
① It was the first time ever for Mimi to have a date.
② Mimi only reluctantly agreed to do the job for her mother.
③ Seeing Robert dancing with his eyes closed, Mimi felt uneasy.
④ Robert never complained about the cheese the whole evening.
⑤ Mimi washed her hands, but the smell still remained.
⑥ The redheaded boy thought the smell came from the shoes he found.
⑦ Robert explained to Mimi in a whisper why he had said he didn’t smell a thing.
⑧ Mimi’s mother didn’t like Robert, so she gave Mimi some Limburger cheese.
⑨ The moon looked exactly like a slice of Limburger cheese.
検討しましょう;
① ミミがデートするのは、これが初めてだった。
…コレを選びます。
② ミミはほんとにいやいやながら母の代わりにその仕事を引き受けた。
…コレも選びます。
③ ロバートが目を閉じて踊っているのを見て、ミミは気持ちがそわそわした。
…コレもOKです。
④ ロバートはこの晩ずっと、チーズのことには何も不満を言わなかった。
…上でロバートの心理変化について書いた通りです。
⑤ ミミは手を洗ったが、それでもにおいは残った。
…手を洗いたかったけど、ロバートがまっすぐダンスフロアの方へ連れて行ったのでした。
⑥ 赤毛の少年は、自分が見つけた靴からにおいが来ているんだと思った。
…脱ぎ捨てた靴、は存在しなかったです。リ、リンバーガーって、そんなふうなにおいなの...。
⑦ ロバートはミミに、なぜ自分が何もにおわないと言ったのかを、そっと説明した。
…特別なふうに微笑みかけてくれたけれど、自分の言動に関する解説なんてなかったです。
⑧ ミミの母はロバートのことが好きではなかった。そこで彼女はミミにリンバーガ―チーズを渡した。
…娘につく悪い虫に、リンバーガ―爆弾をお見舞いしてやろうかという特別軍事作戦ですね。
⑨ 月は、まさしく一切れのリンバーガ―チーズのように見えた。
…ミミは、においのせいで、もうノイローゼになって精神を病んで幻覚が見えているという、ホラーな結末の物語だったのですね...。
■ センター試験の出題者も、ずいぶん楽しんでお仕事をなさっているようすです...。