2023/04/19

■ こわすつくる - 実家整理 - 燃やせないゴミを処分場に搬入


※この話は、ま、その、フィクションです。たまにフィクションをお楽しみください。画像の白亜の殿堂は、バイエルンにある「ノイシュヴァンシュタイン城」ではなく、某市にある「ゴミ最終処分場」の壮麗な事務棟かもしれません。実在する似たような団体や人物とは、ま、その、あんまり関係がないということで。

■朝、いよいよ、満を持し、シェービングをし、身だしなみを整えて、恐怖の「燃えないゴミ」処理場へ。「え、なんで?」って?...。ま、お読みください。

■他のゴミとちがい、「燃やせないゴミ」の「N処理場」に搬入する場合に限り、市役所で予約が必要です。

■ 昨日、市役所環境課に、電話で予約しました。その際には、何を運び込むのか、非常に詳細に聞かれます。「ガラス板、サイズは額縁から外した程度のもの、約50枚。鏡、半身サイズ6枚と、枠から外すために破砕したガラス片バケツ1杯分と、...」という感じで、予約するのに15分以上の問答の通話。

■処理場に行くと、かの有名な「門前ババ」(親しみを込めた方言です)が、この20年間変わらずやはりお勤めでした。

■実は、私は、十数年ほど前に、お気楽にゴミ捨てに行って、予約していない・こんなゴミは受け入れられない、など、めちゃめちゃに怒鳴られ責められ、半べそをかいてゴミの半分を持ち帰ったことがあります。


■私(緊張して);「予約した、吾輩は猫です(仮名)」

ババ;「ナニィ?、ワァ?...(リストを見ながら)...え~と、ワァ、ワァ、...ねぇよ(無い;方言です)...ホントに予約したのガよ? いつ予約したんだ?」

私;「昨日の午前中10時半頃です。担当は迷亭さん(仮名)という人です」

ババ;...舌打ちをしながらいきなり電話機をにぎり(たぶん市役所に電話)「N(処分場)ですけど、吾輩とかっていう人がいま来てるんだけどぉ…記入漏れだガッ? (怒)...」

■何とかお情けを頂戴して、搬入のご了解をいただき(昨日OKしてもらったのに…涙目)、

ババ;「(重量を)量るから、車に乗れって…(方言)」、「何積んできたって? 見るからすぐ荷台のシート取れって...」

非常に険しい目つきで、荷台の内容物を見渡す(険しいかどうかは個人の主観です)。

「このゴミはOK、コレもOK…。養生しようとして包んできた毛布は全部持って帰れよ。ガラスの破片入った段ボールは箱ごと捨てるなよ。ちゃんと空けたら箱は持って帰れ。」


■な、何とか捨てさせていただきました。はぁ~、緊張した。

■ま、気を取り直して思うのですが、搬入してくる建設業者や廃棄物処理業者などの荒い男どもを相手に、処分場の門前でスクリーニングを任されているこの女性は、市役所にとって、なくてはならない手放すことのできない素晴らしい人材ではないでしょうか。