■ いつもの"巖鬼山神社(がんきさんじんじゃ)"ではなくて、今日は"岩木山神社(いわきさんじんじゃ)"へ。
■ 両社は別の位置にあります。平面図にて岩木山山頂をいま原点Oとすると、前者は1時の方角に直線にして10km程度、後者は5時の方角に直線にして5km程度の位置。両地点はクルマで30分程度。
■ 民俗誌の点で両社については、種々の因縁がありますが、私ごときの民俗学的知見の及ぶレベルではないので...。
■ 何と言っても近隣在郷随一の巨大さと絢爛を誇り、社殿の絵様彫刻などの建築様式が日光東照宮と近似しているので、「北の奥日光」などと呼ばれているようです。
■ ご本尊奥宮は、岩木山の山頂で、山頂がここの本殿の背景にぴたりと座る構造が威容を放っています。
■ "4月1日新年度", "非日常で気持ちに緊張がある場", "水の鮮やかな流れ"...を意識して、いつもの親しいエリアでなくて、足をのばしてこの岩木山神社へ。
■ 自宅を出ていつもの土手の道・廻堰大溜池を経由して山岳道路に上がって40分。遠いのですが、その点も非日常です。
■ 観光客風の方がほとんど。「すみません、撮ってもらえますか。」とスマホを手渡されたり。
■ やはりスケールが違います。杉巨木の広い参道。漂う空気感も違う気がして、気持ちに張りが出ます。残雪が、予想より、またいつもの年より、かなり多いです。
■ 参道をゆっくり登りつめ、お札番所や社務所を過ぎて、楼門へ。この左脇から、「奥宮登拝道」つまり「登山道:岩木山-百沢コース登山口」です。今日は実はその鬱蒼とした杉の巨木の森をあるけるかな、と思って、春山登山の足装備=トレッキングシューズとゲイターで来たのですが、今年は、登山口は雪で閉ざされています。
岩木山登山道"百沢コース"-登山口起点
■ 楼門の右が禊所、つまり手水場です。
■ 三頭の水口が、いつ来ても壮観です。他の神社とは格が違う様相です。
■ この水の流れに会いに来ました。
■ 柄杓で左手を洗い、左手に掬った水で口を漱ぎ、ついでに一口、二口と、柔らかい味わいの山の水を飲みます。右手と柄杓を洗い、戻します。
■ 改めて楼門。拝殿への石段を上がって...以降は、ここで記述する必要は無いでしょう。
■ 特に神社神道の氏子でも信仰を持つわけでもないのですが、日本で暮らす限り、神社の存在は身近でありながら、その空間は、宗教そのものとは異なる意味でもまた非日常です。ちょっと静かに自分を省みることのできる場と自分の中に位置づけています。昨年訪れて祈り決めたこと、今年これからしようとすること...、さまざま祈り念じる場にしています。