2025/11/20

■ なおす ■ 包丁砥ぎ - "1)良い和包丁を、2)砥いで使う"ことの良さを実感


とある経緯で手元にやってきた三徳包丁(画像ナシ)で、ネギを切ります...。

 ダメだろうなと思いつつ...。やはりダメでした。


 ネギの粘りが、鈍っている刃にまとわりつき、断ち切ろうとしてもただつぶししているだけの状態に...。こりゃ砥がずにはいられない...のですが、この包丁自体、その刀身は砥ぐ値打ちはない品質のようですので、そのことを確認し、洗い、廃棄することに。

 でも砥ぐ準備をして砥石は水に浸漬してありましたので、せっかくなら、自分のふだんの本鋼の菜切和包丁と、今日は珍しく久々に藤寅作のV金10号ステンレスのペティナイフを砥ごうと思います。(トップ画像の2本)

 実家整理の際に見つけた、おそらく#1000程度の日常使いふうなレンガ砥石で。(🔗8/31)

 和包丁はすぐに返りがついて、砥ぎ終えるのも早くカミソリシャープな切れ味が蘇るのですが、ステンレスV金10号は、この砥石では、いや、砥ぐこと自体が、やっぱり厳しいです。V金10号の性質として、シャープな切れ味は長く続くのですが、砥ぎがたいへんです。一日中酷使するプロユースである所以です。でも今日は浸漬している砥石はコレだけなので、しょうがなく必死に砥ぎます。ひとまず納得して終了。

 で、ネギを切っていた続きを本鋼の和包丁で...。


 大きな重い刀身で、まるっきり力も加えずに、あっさりスパスパと切れます。同じ"包丁"を名乗れる道具同士とは思えない差。

 気分が良くなってサクサク切ります。ラッセル車の除雪のように白いネギが宙に舞います。ああ愉快。


 ...ところでこのネギって、何に使うんだっけか?