■ 雪のりんご畑をあるきます。実は緊張。
■ すぐそこ、クルマで5分もかからない、別に誰かに会うわけでもない、ふだんいつもあるいてはこのウェブログに書いてきた場所なのですが...。
■ 何年もずっと、"雪の中を、ひとり思索にふけりながら(?)、風をよけ、人をよけ(??)、現実世界から離れ、思う存分あるいてみたい"、と想い続けてきました。
■ それにふさわしいうってつけの場所こそ、人の気配のなくなったりんご畑です。
■ が、真冬の積雪期にりんご畑を徒歩であるくのは、雪が深く、絶対にムリです。
■ クロカンスキーやスノーシューなら可能です。
■ できれば自宅から最も近いところを、と考えたとき、思いつくのは、自宅からすぐの一級河川岩木川に架かる大橋を渡った対岸の河川敷の広大なりんご畑です。
■ このエリアは、春秋には、河岸の葦野原に川霧が立ち込め、冬はさぞかし、現実から隔離された幻想的な雪原が広がるのでは...、と、何年も想像していました。
■ が、そこは、広大すぎて、生まれてこのかた半世紀以上、地形が把握できずにいました。
■ クルマで偵察するには、道幅は狭すぎるし泥濘で、天候の良い無雪期は、りんご農家が作業中で、偵察に細かい農道を入り込むと怪しまれそうで、足を踏み入れる機会はありませんでした。もちろん"砂利の農道の地図"なんて無いし、迷路そのものの網の目のような狭い軽トラの砂利の轍(わだち)は、徒歩で把握する以外に、把握する手段はありません。
■ 把握しないままで、天候がすぐ吹雪に変わりやすい真冬の曇天下の時期、太陽の方向がわかりづらい広大なりんごの樹海の雪原で迷ったり、うっかり川岸に近づいてあるくと、人知れず水没する危険もつきまといます。
■ いや、そもそも、私の軽トラで、クルマの往来が途絶えた雪深いりんご畑の農道に踏み入るなど、そんな大それた雪道運転のテクニックが無いです。スタックしたら終わりです。近づくことすらできないでいました。
■ 今年は、このウェブログで何度も書いてきた通り、日数をかけ、毎回時間を取って、かなり奥深くまであるきまわりました。農作業中の人を驚かせたりしたときには、あえて大きな声で明るく挨拶し、「通らせてください」とていねいに頭を下げ、どこからあるいてきたのか、とか、運動不足だからさんぽの足を伸ばしてみた、など、ことばを交わし、理解を得るよう努めてきました。おかげで、幾人もの地元農家の方々に顔を覚えられ、気軽に挨拶してもらえるようになりました。
■ りんご畑も白銀一色の世界となり、りんご畑からひとの気配がなくなった今日こそ、その成果を刈り取りましょう。
■ 銀世界となった今日初めて、ジムニーで、どきどきしながら、農道に踏み入ります。軽トラより200kg重い四駆で、トラクションはじゅうぶん。軽トラと同じ小さなサイズなので、テクニックのない私でも、ほそぼそとした軽トラの轍(わだち)を辿れそうです。その一筋の轍も、そのうち無くなります。"ここまではアスファルト、ここから砂利道なハズ"とわかるので、スタックの心配もなく万がいち他に軽トラが進入してきても邪魔にならない場に停め、クロカンスキーをそっと雪面に下ろしました。
■ シューズを履きます。クルマがあると、思いのほか落ち着いて快適に装備品を展開し装着できます。クルマの快適さという文明の利器に少し驚きます。
■ さて、ついにりんご畑の森に向かって、あるきはじめます。うれしい!広々と広がるりんごの樹海。ほそぼそと続いているはずの軽トラの砂利道も、もう線形は把握しています。
■ もはや見慣れた河岸の風景。ここまで来ると、雪は膝くらいに深く、雪の下は濡れて柔らかく深い泥となっていて、徒歩でも軽トラでも、ついでに重量級のクマさんでも、ツボ足ではもうムリです。小型軽量の四足獣の足跡が無数に刻まれています。
■ これから積雪量が増えるとどんなふうに雰囲気が醸し出されていくのでしょうか。ワクワクします。







