■ いつもの梅園。ずっと低温と冷たい強風続きだったので、梅の開花はスローモーションで、今朝早朝の時点で、標高100m弱の山あいの西斜面のここでは、まだ四分咲き程度でしょうか。半分も開花していないようです。今日は朝の最低気温が6℃と高く、昼は20℃を越えました。暖かさが安定して、梅の花は一気に開花しそうです。
■ ここの梅の木は1,400本ほどあるそうで、花がいっせいに咲くのは壮観です。あと数日です。眠っていられません...。梅の木の種類は、私の狭い知識で認識できるだけでも、優に10種類以上はありそうで、周辺の民家でも山々でもお目にかかれない品種が多いです。
■ そもそもココは、鑑賞(観光)用としてお役所がこれまた半世紀ほど前からぼちぼちと整備してきた山あいのエリア。本来、中国大陸出身の梅の木は温暖な地を好むはず。勅撰歌集の伝統や南高などのような食用種になじんだ関西人とはちがい、私はじめ地元ネイティブ津軽人にとっては「梅」だなんて地域伝統的にはなじみのない花です。剪定のたいへんさも桜の比ではないし、施肥や防除を考慮すると、こんな寒村の山間部(ごめんなさい!誇張した表現です)に広大な梅園を維持するだなんて、たいへんなことでしょう...。年来ココをあるかせてもらっていて目にしたことがあるのは、たとえば剪定作業のような専門的な作業は造園業者名の入ったダブルキャブトラックが来て作業をしていたりしますが、広い園内の剪定枝の回収などの作業は市役所のロゴが入った軽トラックが来ています。後者の作業をする方々も、「ふだんはデスクワーク」風な公務員(?)ではなく、作業に慣れた風なおじさんたちがテキパキこなしています。工夫して維持しているのでしょう。
■ また外野のたわごとですが、発案したお役所のエラい人も、現実の維持管理については私並みの不十分な知識だったのかもしれません。春先に冷たい風にさらされるこのエリアの斜面。管理できる地形や品種やキャパシティを越えてたくさんある梅の木の1本1本や花に近づいてよく見ると、雪の重みで折れたり日陰の急斜面でツル植物にからまれたりと、つらそうにしている個体や、張りのないひ弱な花弁や雄蕊(おしべ)が、まま見られ、1本1本にじゅうぶん愛情をかけてあげられないことにチョッと心を痛めます。でも、遠くから見ると、やはりよけいなリクツを忘れて、明らかにキレイです。数十年来維持し続けていることに感謝しています。
■ 昨日はどんより曇っていたのですが、昼の気温が19℃と高く、早朝の静かな澄んだ湿った空気のなかに、実に良い香りが漂い始めていました。
■ おそらく地元のメディアの宣伝も盛んなことでしょう、ということは、昼はさぞかし混むことでしょう。夜明け頃の朝5時なら貸し切りですよ (;^^A
■ まだ冬枯れの背景にたたずむ「白梅」種は、端正です。張り詰めた早朝の空気のなかで、いっそう、そう感じます。
■ なじみのある「ピンク色の梅」は、一見して桜と見間違います。こころ和む、親し気な春らしい風情が漂います。
■ ここには、一般の民家などには無い大輪品種の見驚(ケンキョウ)と紅牡丹枝垂れも植生していて、前者はもう今日これから開花しそうです。この見驚は桜にまさる豪華さだと思うんですが、剪定や施肥の力量が現れやすい...というか育つ環境がココでは厳しいです...。後者は、開花はまだこれからですが、枝ぶりから遠目にわかり、優雅なしだれ梅の図を心待ちにします。
■ では、真っ赤な「紅梅」は...。「紅梅」自体、一般の民家では、実はなかなか見られないのではないでしょうか。紅梅は、「梅の花」につきまとう「淡い」「儚い(はかない)」イメージではなく、近づくと、ハッキリ主張する華やかなショッキングな赤です。
■ 品種改良が進んで、紅千鳥といい鹿児島紅といい、花弁のクッキリした赤さ、空中に放射状に乱れ散るような雄蕊のゴージャスさは、桜にはできないマネです。この2品種も遅咲きで、これからです。元気に開花してくれるのを楽しみにしています。
■ というワケで、もうここ数日は日参しているのですが、この週末の暖かさだと、朝晩の一日2回は来てみたいくらいです。



