2024/04/28

■ あるく - 飯詰山

※ ダム湖の湖畔の道

県道26号青森-五所川原線(天田内-飯詰(いいづめ)線)、別名「津軽あすなろライン」が、2022年8月の大雨災害による土砂崩れや路面崩落による2年間の通行止めを経て、ついに開通しました。長く待ちました。(2023-07/05ご参照。)

 南北にたて長の津軽半島の中央部を背骨状に貫く標高の低い500m前後の山地を、この道は、東西に横切って、青森市と津軽平野部を結んでいます。朝夕は、現場を往来する作業用車両や業務用車両が抜け道的に利用していて、ある程度交通量がある山道ですが、昼間は閑散として、鳥の声と渓流の流れが聞こえるだけの、のどかな道です。

※ 吹き出したばかりの新緑に混じって、ヤマコブシ、ヤマザクラが見え隠れします

 この道の標高最高地点より東側(青森側)の植生は、見事なひばの単相樹林帯です。が、私の住む西側(津軽平野側)は、ひばと杉の混成樹林で、他の植生も種類が多く、言うなれば里山の雑木林でしょうか。道は、谷筋の河岸段丘を縫う線形ですが、景色が変化に富み、冬期閉鎖になるものの、四季の風景には心安らぐものがあります。

 私にとっては、自転車やウォーキングやクロスカントリースキーのホームグラウンドです。ようやく地元でペース良く日常的に楽しめるようになりました。

 この4/25(木)12:00に、冬期閉鎖および災害通行止めが全面解除になりました。久々に、まずはクルマで路面や修復箇所を下見のため往復します。

 見ると質量とも相当な復旧工事が目につきます。かなりの被害だったようですが、頑強に復旧工事をした痕が何か所もありました。分水嶺を東側に越えた青森側では、いまだ数か所が工事中で、支線の林道の付け替えや500kVクラスの高圧送電鉄塔の移設までもがあるようで、そのための木材の伐採や搬出や重機の搬入やダンプトラックの出入りがあって、素人の見た目にはけっこう無残な現場がむき出しの箇所が多いです。まだ年単位で災害対策工事が続きそうです。

 ふだんは世の中からから忘れ去られたような静かな山道です。土と砂利の道だったココが全面舗装開通したのは、おそらく60年ほど前の「国民体育大会」の自転車ロードレースコースとなったのがきっかけです。当初の設計にはない拡張や補修が繰り返されて老朽化し、2022年のような大きな災害でひとたまりもなく何か所も崩壊したのでしょう。

 また通れるようになったことに感謝しながら、新緑を愛で、往復1時間程度、ウォーキングをしました。今年はここでまたひっそりとロードバイクを復活しようかなという気持ちも湧いて、楽しみです。

※ ダム湖湖畔の遊歩道