2024/03/28

■ まなぶ - 剪定枝の束ね方に農家の個性?


農道をあるかせてもらっていて、りんご畑を見るともなく目をやると、剪定作業もほぼ終盤のようです。

 剪定作業中は、樹木の下に散乱する剪定枝は、切って、まとめて、再度切りそろえて、その後は、焼却するか運搬するかです。「果樹園」で思い浮かぶような、収穫時の明るくカラフルで喜ばしいようすからは、遠くかけ離れた、地味で単調な作業、「フォトジェニックな光景」からは除外される暗めのモノトーンな光景です。

 しかし、どの枝をどう剪定するか、農家1軒1軒のスキルの長短で、その年の収穫を左右しかねない専門的な作業であるうえに、剪定後の枝、サイズも規格?もまちまちな枝、それらを拾い、切断し、束ねて、と、その除去作業は、たいへんな労働であることでしょう。加えて、当地は、季節的に、凍えるような寒い戸外で運動量はそう多くなく、しかも足場は、場合によっては雪上や雪解けの泥濘地面。加えて、雪の反射による猛烈なまぶしさもあって目にも過酷な環境のようです。

 ここ数日は、降雪も降雨もなく、風は冷たいですが、どのエリアもみるみる作業が進んでいるのがわかります。

 散乱した剪定枝のまとめ方は、おおよそお気まりの段取りでしょう。ですが、農家ごとに個性が見える気もします。

 通常は、散乱した枝は、トップ画像のように、木のそばにいったん丸く積み上げ、その後、その束を、さらに集約的に数か所にまとめ、最後は焼却や積み込みする場1箇所にまとめていくようです。

 木のそばにまとめ上げる作業も、大小かまわずさっさとまとめる or 細切れにしてサイズを細分化してからサイズごとにまとめる、また、積み上げ方も、放射集約状だったり井桁状だったりします。焼却するのか運搬するのかによって違うでしょうが、農家のお父さんのお人柄や農家経営上の作業の雰囲気も垣間見えるようです。

  ↓の画像は、剪定枝を通路状に整列させているようです(橙色の補助線)。その後の用途によるのでしょうか、農家の個性や信条によるのでしょうか...。見事に畝状に整列してあり、大いに惹かれました。