2023/11/20

■ まなぶ - かぼちゃの計算? - 1


※ 圧力鍋を開けたら湯気でレンズがくもりました

かぼちゃが旬のピークでしょうか。甘くてほくほくと食感がよくて、お菓子も果物も全く食べないので(主義主張ではなく単なる経済的な問題です)、おやつには、もっぱら、かぼちゃ、さつまいも、にんじん(!?)を楽しみにしています。明治大正昭和の子どもみたいです。砂糖・醤油・塩・バター・クリームなどといった調味料はいっさい使わずに、一口サイズに切ったら圧力鍋で加圧(蒸し)調理するのみです。

 いなか住まいではありますが、農家ではないので、すべてスーパーマーケットで購入しています。

 輸入物も含めれば1年中出回っているのですが、昨年後半から今年の秋の国産の出盛り期まで、私の行くスーパーの場合、平年の小売単価100g30円程度→今年前半100g100円程度と、平年比3倍高程度の過去にない暴騰でした。この秋に回復してありがたいです。

 ならば細かいこと言わずにおいしく味わっていればよいのですが、下の画像のように、1個の4ツ切り売りと、画像左のように種やワタをとってブロック型に切ってすぐ使えるようパック詰めしたものを見ると、ついその単価の差の持つ意味を、自分なりに計算したくなります。


 画像右は、手前が「くりりん」100g単価48円(48@)、右奥が「くりゆたか」単価38円(38@)で、糖度や味や食感の違いです。画像左は、種やワタを除去して切ってパック詰めした「ブロック」単価58円(58@)で、おそらく48@と38@の混合ですが真実はわかりません。

 同じかぼちゃなのに、売り手側でひと手間かけて、消費者がすぐ調理に使えるので、単価が10円か20円高くなったということですね。順当な販売戦略です。

 で、どっちを買いますか? 

 考える基準1). 安いので38@を100g買うとする。自宅で包丁を入れて、種とワタを廃棄し、ブロックに切るとする。この場合の廃棄する部分もいっしょにお金を出して買ったことになります。逆にブロックの方は、廃棄する部分がなく、出したお金はすべて食べられる部分です。どちらがお得感がありそうですか。

 廃棄する部分はどのくらいの割合なのでしょうか。かぼちゃ1コまるごとに対して、食べられる部分(可食部)と、食べずに捨てる種やワタの部分(廃棄部)の比を知りたいです。まるごとに対する廃棄部の割合を、いま仮に「廃棄率」と呼びます。

 かぼちゃにも、さまざまな品種があり、また同じ品種であっても、廃棄率は違うでしょう。さらに、「種も別に乾燥して食えるじゃないか」という強者もいれば、「煮物用には少しワタが残った方が良い」という考えもあるでしょう。ただ、私の場合は、可食部の全量を、圧力鍋で加圧したのみで、あとはいっさいの調理や味付けもなくそのまま食べますので、種もワタもなるべくきれいに除去します。このやり方で、自分で納得のいく平均を簡単に措定してみることにします。

下の画像は、糖度の高い「栗マロン」の丸1個と、これをなるべく徹底的にきれいに捌いて可食部のみにしたもの。


■ 質量は、丸1個1357g:可食部1121gですので、廃棄部分はその差の236g。廃棄率は17%です。

 画像には無いのですが、同様にして、外皮が白くて糖度の高い品種「雪化粧」を丸1個で計量しましたら、1702g:1283gですので、廃棄率は25%です。

 廃棄率を一般化するには、膨大な個数のかぼちゃを捌けばよいのですが、いま仮にこの2個の平均値21%、おおよそ「廃棄率は20%」をもって、自分の環境で実用的な値とします。

 かぼちゃ1個をまるっと買って、うち2割は捨てるってことだったんですね。