2023/09/09

■ きく - 中世・ルネサンス期の音楽

※機器はパッシヴアッテネータ(ステレオの音量調節の箱)

夜半過ぎに起きて、明け方まで、机に向かって簡単な作業をすると、8/20に書きました。

■ このとき、音楽を聞きながらするのが、こころ楽しいひとときです。そのときの音楽は、中世・ルネサンス期の声楽曲(カトリックの典礼音楽)が自分にはこころなごみます。別に典礼や儀式をして拝んでいるわけではなくて、耳に心地よい音楽として聴くともなく聴いています。

■ グレゴリオ聖歌(グレゴリアン)よりすぐ下ると、中世期では、ペロティヌス、ダンスタブル、デュファイ、オケゲムと思い当たります。もう少し下ってルネサンス期は...

「え、何それ? お菓子の名前?」 という方が多数派ですよね(作曲家の名前です)。この時期の音楽を知らないあなたがいま歩く地平の向うには、未知のお花畑が広大に広がっていて、これからそれに出会うという莫大な楽しみが人生にまだ残されているとは、ほんとうにうらやましいです。

■ これら13世紀以降の中世の作品(ほとんど声楽です)が、20世紀半ば過ぎのマンロウのロンドン古楽コンソートやプロ・カンティオーネ・アンティカ以来、イギリスで、あるいは、器楽ですがアルノンクールやレオンハルトが啓蒙したドイツで、また今やイタリアやスペインやフランスのようなロマンス語圏やフラマン語圏で、今も次々と新しい解釈が出ているヨーロッパの音楽的土壌には、底知れぬ畏怖と畏敬を感じます。たとえば同時代13世紀の日本は鎌倉初期ですが、その鎌倉期から室町・戦国期の音楽を、現在、若者がさかんに演奏して次々とCDが出ている...などと想像できますか!?

■ しかもその響きは、「古い」とはまったく感じられず、香を焚く教会の石造りの聖堂の壁に静かに響き渡るような、ひんやりと冴え、いきいきとしてみずみずしい、新鮮な音がする、と、誰でも聴けばすぐ感じることができると思います。

■ さて、今の私の聴く明け方前の時間帯や微小な音量では、私の音響機器では、多少困ったことが...(どうでもいい個人的事情)。私は、CDプレーヤ→パッシヴアッテネータ→パワーアンプ→スピーカと接続しているのですが、アッテネータの減衰量切替ノブがステップ接点式です(「なんのこっちゃ」という方が多数派ですよね)。で、その最小音量にしても、私にとっては、まだもうチョイ音が小さくなってもらいたいんですが...。

■ あらためてその中から、いずれCD1枚をどれか選んでみます。いや実は、今、CD2枚について書いてみようかなと思って書き始めたところ、やっぱりというか、ここまでのさらに3倍程度のテキストを書いていて、それで話はまだ半分だと気づいて...キリがないので、ひとまず区切ることにします。いつも長くてごめんなさい。