2023/09/24

■ なおす - 屋根がないクルマ 2

※画像は文中のできごととは関係ありません。EunosRoadsterNA_2007-Apr

30年ほど屋根がないクルマに乗っている話を昨日書いたのは、昨日1日のうちに、こんな会話を1回し、さらに2回親子の会話を聞いたからです。この30年間たまにこんなふうな会話にはよく出くわしましたが...。

昨日朝のうちは、今日と同様、乾いた秋晴れ。いつものヒバ山の内真部の道にウォーキングに、珍しくロードスターで行ってみます(実は今年これまですべてオートバイでした)。森林公園の駐車スペースに着くと、珍しく駐車車両が1台。軽ワンボックスに年輩のご夫婦が乗っており、帰り支度のようです。うち、おじいさんが、「このクルマ、なんていうの? この辺じゃ珍しい形だねぇ」と話しかけてきました。

■ たしかに、積雪地では、幌屋根の自動車は積雪期に漠然とした不安を与えると思います。また、軽いFR(後輪駆動車)なので雪道の操安性に不安があって敬遠されると思います。とは言え、私は、かつて5年間ほど、片道32kmの吹雪の山岳路を、画像のNA型で毎日通勤した経験があります。スタッドレスタイヤは当然装着。万一のためにゴムネットチェーンやスコップを装備し、加えてバラストとしてガソリン携行缶20ℓと水ペットボトル12ℓを同乗させていました。超狭い乗車空間なので暖房はすばらしくよく効きますよ。でも、また通ってみろと言われると...。ま、この地方では売れないクルマだと思います。実物を見たことがない人は多いかもしれません。私も路上で同じ車両を年に1回程度見かけるかどうかです(私が外に出ないというのもありますが)。

■ その帰り、昼前にスーパーに寄ります。ここでは納豆58円を2パック買うだけです。5分以内で戻ってこれるので、幌は開けたまま駐車します。クルマから遠ざかると、後ろの方で、母と小学生高学年っぽい娘さんが会話しています;

おかあさん「わ~、このクルマかっこいい~。いいな、わぁも乗ってみてぇ...」

むすめさん「ヘっ、こしたチャれぇクルマ、冬どすんずやっ!? 」

...津軽弁のうち荒い口調が特徴のこの地方の口語体を、東京弁に訳してみます...拙訳です;

おかあさん「わ~、このクルマかっこいい~。いいな、私も乗ってみたい...」

むすめさん「けっ、こんなチャラい(軽薄な)クルマ、冬どうすんだよっ!?」

…母の淡い夢は一喝却下されました...。二人の会話はどっちかというと立場が逆な気が。娘さんの戒飭は、こんな幌型のクルマに対する世間様の多数派の見方を代表していますよね...持ち主はそのまま肩を落として58円の納豆を買いに向かいました。

■ さらにその足で、図書館が開いた時間なので、本を返却に立ち寄ります。これも、カウンターの人に手渡し返却すればすぐ戻りますので、図書館駐車場に、幌を開けたまま駐車します。返却してクルマに向かいます。と、私のクルマに近づいた母とまたもや小学生低学年っぽい娘さんが会話し始めます;

むすめさん「あぁっ!? おかあさんっ!このクルマ、やねもまどガラスもないよ、どうしたのかな、じこかな!?」

おかあさん「えっ、いいのよ、これはこのままこうやってお店で売ってるの!」

むすめさん「えぇ~っ!? このままのってもだいじょうぶなの? あぶなくないの? あめがふったらどうするの? おまわりさんにしかられないの?」

…「クルマ」の概念を崩壊させるような、まるで首が取れたお人形さんのような異常な状態だったんですね。 すみません...雨が降ったらあわててダイソーに傘を買いにいきますので、どうかおまわりさんに言いつけないでください。