2023/07/25

■ まなぶ - カトリック教会の窓の細部のデザイン

 


Soissons Cathedral, France / Lincoln Cathedral, Lincolnshire, England
(both pics; wikipedia (En))

外国に行ったことが一度もないのですが、本を眺めているだけの知識で。

ヨーロッパのカトリック教会建築は、スケールの大きさからディテールの細やかさまで、息をのむような壮絶さがあります…など、私ごときが説明するようなことでもないのですが。でも素直に感動しています。行って見るとまた今の想像力を絶するものなのでしょう。

解説する意志も能力もないので、些細なディテールだけチラっと。

教会の窓ですが、ガラス窓が安定的に実用化された12世紀ころからこの縦長の枠(トレーサリー)が技巧化し芸術化していくようです。この頃はロマネスク様式からゴシック様式への過渡期ですが、画像左はゴシック期の最も基本的な形、画像右はロマネスク期の現存する教会窓です。

アーチの上部(画像の黄色枠部分)には、幾何学的な円形のプレートトレーサリーが規則的に連続してくり抜かれています。このモチーフが、窓のみならず、外壁全体に装飾的に繰り返されていて、通常の家屋建築とは全く異なる雰囲気を醸成する要素のうちの一つだと思います。

いや、きれいだなぁって…ただそれだけ言いたかったんですけどね…。どうか内容の薄さを許してください。明日もちょっと想像力を広げてみようかな。

私にとっては非現実な遠い世界ですが、ヨーロッパ人は、この、石でできた1000年近く前の巨大な建築物が、まるで日本人にとってのお寺や神社のように、日常的に目にする存在だ、と考えると、うなってしまいます。